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2017年12月10日 (日)

ショーウインドウのシーンの相手が関さんだったら、笑いが止まらず撮影にならんじゃろ!?

 

 

2012年から現在までにリリースされたMVクリップ集ですが、

DISC2の 「等倍上映コメンタリー」 も含めて、

この濃厚濃密なPerfumeの映像作品群を見終えると、

この話題だけで当分の間、ブログを書き続けることが出来そうですが、

中でも 「Pick Me Up」 のMVは、ワタシの中で新たな発見というか、

今までよく解らなかったのが、スッと落ちた感じがありました。

 

 

PMU のMVの、映像全体の薄暗い感じとか、

ちょっと不気味に感じるぐらいに創り込まれたストーリー展開は、

今まで、てっきりこれは島田大介さんのディレクションなのだろう、と思っていて、

児玉裕一さん作品のイメージというと、

ワタシ的にはどっちかというと ナチュ恋 であったり ねぇ といった、

等身大の女の子感 を魅せる感じだったのですが、

よくよく遡ってみれば、児玉さんの最初の作品となった

シクシク PTV のあの明度の薄暗さや、

踊るPerfumeと 「心を解き放って前へ進む」 感を絡ませた展開や、

さらにマネキンを 「もう一人の自分」 の象徴として表現するところや、

それでいて、ストーリーの始まりと終わりにCMタイアップ感をベタベタに入れ込んでくるあたりは

確かに共通性があって、なるほど PMU は児玉さんの作品なんだなぁと、

いたく納得させられました。

 

 

そして今まで一番解らなかったのは、踊るPerfumeの存在でした。

なんかPerfume3人が色々な役で出てきて、色々な自分を象徴しているんだろうな、

までは想像出来ていたのですが、

カット割り・カメラ割りの展開が速くて、見てて考えるヒマを与えないし、

クールでキレッキレなダンスに目を奪われて、踊るPerfumeの意味がよく解らなかったのですね。

 

     Pmupv004

 

そんな感じで、Perfumeの根幹である 「踊るPerfume=音楽(楽曲)の表現」 という部分に、

いまいちモヤッとした感があったので、

なんとなくこのMVは、ワタシ的には 「敷居が高過ぎる感」 があって、

あまり楽しい感じではなかったのですが、

今回の Clips2 の「監督からのコメント」 で、監督自ら 「答え」 を示してくれたので、

「はぁ~、そういう意味だったのねぇ…」 と、ようやく腑に落ちて、視界がパッと明るくなりました。

 

児玉監督の表現するこのPerfumeとは、

「商品とお客さんの出会い、その運命を決定(=決心)する 買い物の女神」 なのだと。

  (女神と呼ぶには かなり強そうなイメージですけど… (^-^; 

つまり、ショーウインドウの中のキラキラ輝く衣装を前に、現実の自分がいる。

 

「あぁ、こんな服を着てみたい、そして新しい自分に出会ってみたい…」

「でもこんな服今まで着たことないし、自分に似合うかどうか分からない。自信が持てないよ…」

 

そんな揺れ動く感情に、勇気を与えて背中を押してくれる存在…

それが、「Pick Me Up」 を踊るPerfumeなのだと…。

 

うんうん、これはもうPerfumeの音楽そのものだ! だよねだよね!

 

ということで、

高かった敷居がストーンと、バリアフリーのレベルまで落ちました。 ( ̄ー ̄)

良かったよかった!! 

 

 

 

それともう一つ、この曲の衣装についても、目の前が Paっと明るくなったことがありました。

 

この曲の 黒と白のチェック柄 のような衣装、

可愛らしくもありシックで上品さもあって、ワタシも大好きな衣装の一つですが、

この柄が単なる ギンガムチェック柄 なんてもんじゃなく、

エライ代物だったってことでしたね。

 

この柄は、江戸切子の工芸職人さんが、ガラスの方体に切り細工した模様を、

角度を変えてみると、光の屈折で浮かび上がる模様を写真に撮って、生地にプリントしたものだそうで、

このことについては、そう言えば以前 『装苑 2016.5月号』 でも記述されていたのですが、

 

   Dsc_05062

 

ページの片隅に小さく掲載されていたので、あまり気に留めていなかったのですが、

先日の番組 「スペシャTV SPECIAL」 の中で、デザイナーの三田真一さん本人が登場して、

その ガラスの方体を実際に持ってきて見せてくれたので、とてもよく解りました。

 

ということで、実はそんな手間ヒマをかけて創られていたのですね。

そして手間ヒマももちろんですが、そういう伝統工芸品のモチーフを、

衣装デザインに融合させてしまうという発想がまず凄いし、

なんていうか、

その道の一流の人達の中でも、さらに上を行ってトップに立ち続ける人ってのは、

自分本来の道を極めることだけではダメで、

他の様々な世界にも目を向けて取り入れる視野の広さや、

柔軟な感性のある人なんだなぁ、と思ったし、

それが 江戸切子 という 「日本の伝統文化」 と、

「J-POPの最先端をゆく」 Perfumeを結びつけてしまうところがもう驚嘆するばかりですし、

守るべきものは受け継ぎながら、それを昇華して新たな世界を創り続ける、というその姿勢は、

 

まさに Perfumeの道 に相通ずるものだなと、

 

深くうなずいてしまいました。 いやぁ、凄いことだ!

 

 

ただですね、この独創的なデザインが、

激しく踊る映像からはなかなか分からなかったですね。ザンネンながら。

なので、改めてワタシのアーカイブから掘り出して見ますと、

 

   20150522mpmu001

 

う~ん、このぐらいの映像でもなかなか分からないですよね。

しかも、この衣装は2枚重ねになっていて、

江戸切子模様がプリントされたワンピースの上に

黒のオーガンジーのトップスとスカートを重ねているから、余計に分かりにくい。

これはもう、言われなきゃ全く分かんないし、

いや、もし言われたとしても 「ポカ~ン」 だったでしょうね。(=´Д`=)ゞ

 

ま、だからこそ、この当時は言わなかったのかもしれないし、

実はこういう凄いことを、あえて語らず内側に秘めるところ、

 

これもPerfumeらしいと言えばそうですね。

 

ともかく、衣装の部分においても、

「Pick Me Up」、目からウロコがまた一枚、ヒラリと落ちた感じです…。 ヽ(´▽`)/

 

 

高度なプロ集団の仕事で創られている、今のPerfumeだから、

なかなかシロウト目には一見して解らないことが多い。

それが想像や妄想を駆り立てられる、という面白さがあるのだが、

やはり、本当のところを知りたいという欲求はあるから、

ある程度時間をおいた後、(← この「ある程度たった後で」のサジ加減が大事!ww)

今回のビデオコンテンツリリースのような時に、

当事者であるプロの仕事人自身の言葉で語られることで、

より深く理解できて、

それでまた余計に Perfumeが好きになりましたね…。

 

 

 

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