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2017年4月30日 (日)

情熱の宇宙へ

 

 

 

「宇宙探索」 というコンセプトアルバムの中でも、その象徴であろう、

オープニングの Navigate から Cosmic Explorer への重厚、壮大な流れを、

ライブでどう魅せてくれるのか…?

 

SFアニメやマンガの隆盛とともに育ってきたオッサンにとって、

並々ならぬ期待感を携えて、ちょうど一年前の今頃、

6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」 の初日を宮城SSAで迎えました。

 

 

メディアを通してだけですが、他のメジャーなアーティストのライブをチラ見していると、

豪快さとか派手さだけで言えば、

正直、Perfumeより凄いライブ演出をやっているアーティストはいくらでもいる。

まるでテーマパークの中にいるかのような世界を創ってくるグループもある。

だから、

ワタシの単純でアホな妄想によれば、

もしかしたら、

 

 

   Sd_navigate_movie001

 

このような宇宙船を形どった 「乗り物」 をこしらえて、

そこにPerfumeの3人が乗っかって出てくるんじゃないか…? とか、

ライブ中盤の、この超カッコいいムービーを見ている瞬間まで、

そんなことを妄想していたのですが、

今じっくりとビデオで、実際の演出を振り返ってみれば、

そんな野暮ったいことをするはずはなく、

実にPerfumeライブらしい、それでいて一段と進化を遂げたステージングで、

魅せてくれたのでした。

 

そのテーマ曲 Cosmic Explorer のライブ演出について、

アリーナエディション、北米ツアー、そしてドームエディションと、

比較しながら探求したいと思います。

 

 

 

<アリーナエディション (スタンディングエディション) >

 

イントロから ♪Woo~ の歌い出しサビで、

下手側のサブステージが上昇してPerfumeが登場。

 

   Sd_cosmic_exp001

 

そのフロア前端からはスモークが噴出し、足元下を取り囲む円形モニターに映し出される映像は、

まるで宇宙船の発進 → 上昇をイメージしているかのよう。

基本的には、J's系アーティストさんではよく使われている大型のムービングステージですが、

Perfumeが使ったのは今回が初ですね。

四隅にはフレームを組んだオブジェが控え目に配置されてはいるが、

 

   Sd_cosmic_exp003

 

想像していた 「宇宙船」 というよりも、ずっとシンプルな形でしたね。

 

スモークの使用は、2009年直二ツアーの 願い 以来じゃないかなと思いますが、

これも他アーティストさんでは、珍しくない特殊効果でしょうけど、

なんせPerfumeは、緻密な振付けの曲をハイヒールを履いて踊るので、

足元の安全確保はいちばん神経を使うところでしょうから、

 (バミリも見えなくなるわけですしね。)

振付けの少ない曲以外、通常はスモークは使わないのだと想います。

 

そして、1番サビにくるとステージが前進を開始しますが、

天井に据えられた巨大なライティングサークルや、四方八方から照射されるレーザーの効果で、

 

   Sd_cosmic_exp0032

 

まさにPerfumeが、凜として宇宙空間を突き進むかのような光景を想像させました。

 

   Sd_cosmic_exp002

 

当時のライブ会場でも、そして今回のビデオでも改めて、大感動のシーンですね!

 

 

曲の2番に入ると間もなく宇宙船は降下を開始し、

2A'メロからは、センターステージ上を歩行しながらのパフォーマンスになります。

 

   Sd_cosmic_exp0042

          のっち隊長の、なんとカッケーこと!

 

そして2番サビからは、小型のムービングに乗ってさらに花道を移動してゆきます。

 

   Sd_cosmic_exp005

 

これは、2010年の東京ドームで初めて使われた機構ですね。

 

進んだ先の上手側にも小さなサブステージがあり、

大ラスのサビはここでパフォーマンスして、

 

   Sd_cosmic_exp007

   (このあたりの天井ライティングと一体となった演出、映像も

    ホント美しいです。)

 

最後は、光の輪に吸い込まれるように3人がリフターで落ちていき、エンド。

 

   Sd_cosmic_exp008

 

 

 

<北米ツアー>

 

北米ツアーでは、ホールクラスでのライブということで、

アリーナツアーのような大がかりな機構は使えない、

大きく平面移動できるスペースもない、ということで、

国内とは全く違う演出効果がなされました。

 

ステージは3階建ての構成とされており、階段で昇降ができる構造。

水平方向に移動ができない分、高さ方向に移動空間を広げるという発想でしょうね。

US Tourのオープニングを飾ったこの曲で、Perfumeはまず最上階の3階から登場。

 

   Us_cosmic_exp004_2 

 

ただしサンフランシスコとシカゴは、例の、図面と現場が合っていないという事態の発生により、

3階フロアが建て込めず、2階からの登場となりました。

 

   Us_cosmic_exp002_2

          Us_cosmic_exp003

 

1番BメロでPerfumeは階段を降り始め、降り切る手前で一旦停止、

 

   Us_cosmic_exp005

   (この間、シスコとシカゴではどう動いたのかは、映像カット割りが入らず不明。)

 

ここで1番サビの振付けとシンクロして、ドローンが飛行を開始します。

 

   Us_cosmic_exp006

 

ライティングやレーザーに制約がある、海外の小規模のステージで

宇宙観を演出する方法として、Perfumeが放った決定打ですね。

これは国内の大規模ステージでは、逆に埋没してしまって映えないでしょうね。

 

ただし、例の、州の規制により、ロスでは飛行できず。

 (それでも、同じカリフォルニア州のシスコは飛んでいましたので、

  法の取扱いには地域差があるのかも?)

 

 

2番に入ると2階に降り、左右に展開してパフォーマンス。

ドローンも曲に合わせて動いたり点滅したりして、スゴイ制御!

2014年紅白の時よりも、安定感が段違いのように感じました。

 (間近の観客席に飛び込んだりしてはならないですからね。)

 

2番サビからは通常レベルである1階に降りてパフォーマンス。

 

   Us_cosmic_exp007

 

大サビからは再びセンターに集まってエンディングへと、という流れでした。

 

   Us_cosmic_exp008_2

 

 

それともう一つのトピックとして、ラジオでも話されていましたが、

階段の手すりの件。

かなり急な角度で大変だったとのことで、

確かに、ロスではこのとおり、あ~ちゃんは左手を手すりに添えて降りていました。

 

   Us_cosmic_exp001

 

しかしニューヨークでは、前出の画像を見て分かるとおり手すりがセットされず、

ビデオを見ていても、ちょっとドキドキしました。

 

結局、3階建てステージが組めて、階段に手すりがあって、ドローンも飛ぶ、という、

完璧な形でのステージセットが出来たのは、

1ヶ所もなかった、 ということのようです。

改めて、日本とは異なる海外の環境でのライブの難しさが分かりますね。

 

 

 

<ドームエディション>

 

北米ツアーと同様、ライブのオープニング曲となり、

冒頭から最高潮となったドームに登場したのは、

3人の背後に、フレームで構築された大きな造形物が追加されたムービングステージ。

 

   Dm_cosmic_exp001

 

ここが、アリーナエディションから大きく変わったところ。

 

これがなかなか複雑な立体で形作られていて、

正面から見ると、ワタシには、軍艦のレーダーアンテナのように見えますが、

サイドから見ると結構前方に突き出ていて、全体が宇宙船のようにも見えますね。

 

   Dm_cosmic_exp002

 

四隅には、ライブ後半のチョコディスで使うミラーボールもセットされています。

 (ということは、このフレーム造形は後で撤去されるということですね。

  全く気付きませんでしたが、これもスゴイことです!

  逆に言えば、ドームのスペースがあるからこそ、撤去して転換も可能なのでしょう?!)

 

ライティングやレーザーもさらに量が増していて、

 

   Dm_cosmic_exp003

 

この効果そのものが、宇宙船の造形を形作っているように見えます。カッコいいです!

 

この宇宙船が前進を始めるのは1番のサビで、アリーナエディションと同様ですが、

センターのメインステージまでの距離が遠いからでしょう、

2番のBメロまで来て、やっと降下を開始します。

 

そして降り立ったPerfumeが歩き始めるのは、すでに2番の終盤です。

 

   Dm_cosmic_exp004

 

    (このアングルでは、背後の照明のラインが翼のように見え、

     あたかもコアファイターのような… )

 

なので、大サビからエンディングまでは、

センターの巨大なタコ足状トラス構造で囲われた、円形ステージ上でのパフォーマンスとなり、

 

   Dm_cosmic_exp0052

 

    (ステージはドーナツ状で、外円の部分のみ30cmほど上がったところでパフォーマンス、

    この緻密な設定がスゴイし、結構段差のギリギリのところで動く3人も凄い!)

 

 

最後は、さらに外側にある3ヶ所のリフターに分かれて降下し、エンド。

 

   Dm_cosmic_exp006

 

 

 

 

……ということで、

 

アリーナ、北米ホール、ドームと、3つのエディションで披露された

Cosmic Explorer のステージングを詳しくみてみました。

 

 

 

3つを比較して見て思ったのは、

楽曲は同じとはいえ、

(正確に言えば、アリーナ版はアウトロが別バージョンとなっており長いですが。)

ステージングはもう、3つのそれぞれが、それぞれの空間の規模に合わせて、

機構の使い方も違うし、ライティングやレーザーも別もの、3人のパフォーマンスも違う。

一見ほとんど同じに見えるアリーナとドームも、違う点が多少どころではない。

これ凄いことよ、ホント。 一つのツアーでさえ大変だろうと思うのに。

演じるPerfumeは当然のこと、製作スタッフさん、現場スタッフさんの手間ひまも3倍ですわ。

 

 

そして、

機構やセットがどんなに大掛かりになろうとも、

決して、それを見せものの中心にはしていない。

 

つまり、 Perfume3人の姿、 パフォーマンス、 楽曲の世界…

 

それを魅せることを一番に創られていて、

周囲の作り物や演出は、3人がそれに埋没しないようなものに収められている、

そのために、過剰なことまではしない… そう感じます。

なんせ、たった3人で演じているので…

 

…って、ここまで書いていたら、

 

頭の中に瞬時に、先週の 「情熱大陸」 のことが過ぎりました。

 

そう、結局はそう、

この方の素晴らしさ、ですよね!

 

   2017jyounetumikiko002

 

         2017jyounetumikiko005    

 

   2017jyounetumikiko001  

 

 「みんなをよく見せよう、よく見せようとみんなを演出してるつもりなんだけど、

 結局は自分たちの魅力をガーッと出してくれて、

 それを創ったわたしが最後うっとりして見れるって、

 最高に幸せなことだなって思う…」

 

 

そして、こういうマインドはおそらく、

先生のみならず、どの分野のクリエイターさん、どのスタッフさんらも、

みんなおんなじなんだと思います。

 

それだから、こんなに素晴らしいライブステージが創り出されるのだろうし、

 

その思いがあるから、こんなライブビデオが創り出されるのだろうなと、

 

つくづく感じました…。

 

 

 

…なんか、1曲目からすでにまとめの話になってしまいましたが、

 

このライブビデオについては、まだまだ書き足らないことがあります……

 

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コメント

uncleです。


アルバムツアーであるからして、当然、「COSMIC EXPLORER」始まりだろうと。
そして、その曲の内容からして、宇宙船が場内を廻ったりするんじゃろか?
とか私も想像してましたら、福井は、まさかの「STORY」始まりでビックリし、
でも、中盤のメインで来たのもまた納得でしたね。

アリーナツアーん時は大きなスポンサーさんが冠についてましたっけ?
なかったような気がして、だから、予算的に比較的シンプルになったのかな、
とか勘ぐってましたが、でも、敢えて動きの少ない、重厚な振り付けで、
ゆったりとした感じなのは良かったですね。

なので、USAでの、階段降りの演出も全然違和感がなかったですね。

私は福井2日目が、正面向かって右のサブステージ第一列でしたから、
「COSMIC EXPLORER号」が段々自分に向かってきて、目の前で、光の輪が、
降りて来たのはいまだに脳裏に焼き付いております。

そしてこのシーンの主役はのっちでした。
いやぁー、美しく、凛として、カッコよかった、、、

で、ドームではおそらく最初に来るだろう、と思ってましたら予想通りで、
じゃ、メインは何が来るの?って思っていたら、まさかの「掟」でした。

まぁ、何度も何度も言って来たことですが、
常に我々の想像を超えて来てくれます。

惜しむらくは、規制があったのか、演出やセット上合わなかったのか、
ドローンがなかったことと、
あと、結構私はこだわっているのですが、「Baby Face」、
英語でやってほしかったな、、、。

続編期待しております!!!

uncleさん、コメントありがとうございます。


改めて振り返れば、アリーナエディションの前半は、

前年の 3:5:6:9 の続編という感じでした。

あれで武道館とグリアリに行けなかった全国のファンは報われましたね。

そうして、きっちりアニバーサリーイヤーにケリをつけて、

中盤からはいよいよ満を持して、宇宙への冒険、アメリカへの旅の決意を胸に、

Cosmic Explorer でした。その展開には唸るばかりですね。

サンドームでは上手側サブステージ前でしたか!

遠~くから、ジワジワと Cosmic Explorer が迫ってくる姿を

正面から見るのもまたイイでしょうね~。

その日その場所でしか見れない風景、これぞライブの楽しみですね!


ドローンについては、まず国内では改正航空法の縛りがキツイですので、

まずムリでしょう。

それがなくても、演出上も大きな会場では

「Perfumeと一緒に音楽を奏でる」という趣旨に沿わないでしょうね。

おそらくしばらくはこの演出はしないでしょうね。

そして忘れた頃に進化版がやってくるのでしょうね?!


Baby Face については、

あの娘らが、これ見よがしに国内で、あえて英語で歌うと思いますぅ?ww

ワタシはそんなベタなカッコつけ方はしないと思いますよ~!

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