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2016年1月11日 (月)

Perfumeのトリセツ (…今後も改訂予定あり。)

 

 

ワタシが日頃の仕事上、時折扱う本に 『コンクリート標準示方書』 というものがある。

 

「示方書」 とは、主にテクニカルな業界において、

モノを造る際に、ある一定以上の品質を確保するための拠りどころとなるものであるが、

Perfume Anniversary 10days PPPPPPPPPPの 『アフターパンフレット』 を読破してみると…、

 

 

これは何だっ!!? 

 

これはまさに、「Perfume ライブ示方書」 ではないか!!

 

 

…って思いますね。

 

いまだかつて、 「ステージ平面図 PLAN」 とか 「STAR TRAIN用マイクスタンド」 見取図

なんてものを掲載したコンサートパンフレットがあっただろうか…?

 

    2015_p10_after_pamph001

 

仕事上、設計図とか 「現場」 に馴染み深いワタシなんか、

もうこの図面を見ただけでワクワクしてしまうのですが、

通常、コンサートや映画のパンフレットというのは、事前に制作されているものであり、

会場で公演前に購入されることも想定すれば、

舞台裏の 「タネ明かし」 的な内容は差し控えられるのであろうが、

完全に公演後に発送される 「アフターパンフレット」 ならば、それもアリなんですね。

しかもここまでコアなレヴェルのことまで…

いやいやいや… これはスゴイ、画期的! Perfumeのこういうアイデア、ホント楽しい。

 

この図面を見ると、

あの、超先鋭的なパフォーマンスに 鳥肌がゾワーッと立った 「STORY」や、

向き合って歌いながら昇っていく3人の姿が、もう神々しくて深い感動をもたらした 「STAR TRAIN」 で使用した、

円形の 「センターリフター」 は、φ2,390mmであったことが読み取れる。

しかも 「STAR TRAIN」 前半、3人が客席に向かって回りながら歌っていた 「盆ステージ」 は、その外側のドーナツ円の部分であり、

 

   2015_3569_wow_st_001

 

さらに 「STAR TRAIN」 クライマックス、例の3人用のマイクスタンドが先にセリ上がってきたのは、

 

   2015_3569_wow_st_002

 

リフター内側のφ1,830mmの部分で、別体で昇降するようになっていて、

かなり複雑な組み合わせで構成されていることが解るし、

2014年の 「ぐるんぐるんTour」 の代々木でのような事が起きないよう、相当気を使ったでしょうね…。

そしてこの、約 1間×1間あまりのスペースに3人が乗って歌い踊るんですから、こりゃスゴイよ…

 

 

   2015_3569_wow_st_005

 

いや、2006年頃には畳2畳分のスペースでエレワを踊っていた彼女らだから、

セマい場所で踊るのはお手のものなのかもしれないが、ww

今やピンヒールを履いて、しかもリフトしながら、ですからね。

そのリフト高さは、正面図を見ると MAX 3,300mm とのことだが、

3.3mといえば、一般的には2階フロアレベル以上だ。そこをハーネスなしでパフォーマンスするんですから、

万が一落下したら 足首ねん挫程度では済まされない。 絶対にバランスを崩すことは許されない世界なのですよ!

どれほどの想定確認とリハーサル、そして3人が練習を積んだのか、

想像するだけでふるえてきます…。

(ちなみに、労安規則上は2m以上は安全帯を使用することとなっているが、エンタメ業界では特例措置があるのかもしれませんね。)

 

 

それから、MIKIKO先生との座談会記事を読むにつれ、

Perfumeのライブセットリストに対するこだわり、思いの強さが相当であることに 打ちのめされる…。

 

例えば、ニューアルバムを引っ提げてのライブであれば、

CDの段階ですでに、全体のアルバムテーマに沿って十数曲が配置されているのだから、

ライブにおいても、そのまんま前半・中盤・後半とブロック分けしてしまえば、それが一番手っ取り早いのだろうけど、

プロのアーティストは絶対そうはしない。Perfumeももちろんそう。

ライブにやって来る様々なリスナーの嗜好に合わせ、定番曲や過去の名曲も織り混ぜるし、

CD以上の金額を払ってわざわざ来てくれる者に対して、

CDと同じ音楽観だけを提供することはしないのである。

 (ワタシ個人的には、それでも十分オッケーなのですが…。)

とするとつまり、

アルバムの一連の曲順を一旦バラして、時には雰囲気の異なる楽曲を持ってきて繋いで、

セットリストを再構築していくことになるのだが、

その制作段階での考え方、こだわりようがPerfumeは相当緻密なのである。

 

例えば 「曲間」 について、

 

 曲間はやっぱり命、間がちょっとでも長いと、お客さんがふと我に返ってしまったりするので、

 とにかくギリギリの時間で動くので、例えばマイクをどの順番で置いておくのかも問題になる、

 それによって次の2秒を失うことになるから…

 

…であるとか、

 

 結局行き着くのは、どう見せたいか、

 曲順を決めているようで、実は、Perfumeがライブにどう臨むか、芯の部分を決めているような気がします。

 真剣に候補曲を流しながら歌いながら、お客さんの拍手も入れながら考える…

 

…こともあるという。

 

同様のことが 「P.T.A.Magazine vol.4」 でも書かれていて、

 

 曲間が1秒でも長かったり短かったりすると、お客さんの気持ちが離れてしまうから、

 お客さんのいる雰囲気を想定するために、リハでスタッフさんたちに拍手を求めたりして確認する…

 

のだそうで、

確かに、人の感情の動きって、瞬間的に発生するものだし、

また時間の経過とともに上がったり下がったりするものだから、

そこまで入念に準備して創ってるんだ!って驚嘆するとともに、

ならばワタシらオーディエンスも、曲後に拍手するタイミングとか時間とか、

Perfumeが気持ち良く披露できるように呼吸を合わせてあげたいし、

そういう意味でも、

やはりPerfumeライブでは、手がふさがるようなモノを持っての観覧はすべきではないのだな… って思いますね。

 

 

また 「曲目」 の選択について、

旧曲として何を持ってくるか、というお話では、

 

 O-WESTでの「P.T.A.サミット」と、武道館・広島GAでの 「LIVE 3:5:6:9」 との兼ね合いを考え、

 サミットでは一番コアなものを、理解できるような人だけが楽しめるようなもの、とし、

 3:5:6:9では、昔のことを知らなくても楽しんでもらえるような曲を…

 

として、

それはつまり、

 

 (3:5:6:9では) 「彼氏募集中」 は入れても良いけど、「おいしいレシピ」 は入れられないな… という感覚、

 

なのだだそうで、

いやいやホント、確かにそう、

レシピは一見すると何の歌なんだか解らんし、ややもすると、

奇抜さだけを求めたアイドルソングだな… なんて誤解を受けそうな曲なのだが、

実はもの凄く深い人生観を謳っている楽曲で、

サウンドも極上で、テクノの概念を超越している… ということは、

旧曲も全て聴き込んでいるリスナーならばこそ気付けることだと思うのですが、

このことを本人たちの言葉で語ってもらえたことで、

ワタシらの想いは確固たるものとなって、ズシンと着地したような感じですね。 嬉しいです…。

 

 

 

…とまぁ、これ以外にも、

「アフターパンフレット」 では、ライブの舞台裏の様々なエピソードが語られているのですが、

そこまでこだわって緻密に創り込むのは、

 

 お客さんが、日頃の憂さを忘れてライブに没頭していただくためには、

 お客さんの夢を壊さないよう、細かい一つ一つを突き詰めていかなければいけない…

 

…と考えているからだそうで、

そう聞くと、

ワタシらがPerfumeライブで、毎回例外なく踊りまくって、歌って、笑って、泣いて、

最高に楽しい時間が過ごせるのは、実は当たり前のことではなくて、

この真心、信念、そしてそれを成し遂げる力によってもたらされているものなのだなと、

つくづく感じるのですね…

 

 

そして、いよいよ今週には Perfume Anniversary 10days PPPPPPPPPP のBD&DVDがリリースされますが、

そんな制作の裏側の部分にまで思いを馳せてみれば、

また違った感動を味わえるのではないでしょうか…

 

 

その一方で、

そこまで 「ネタばらし」 をしちゃって、(特に2015年はそういうシーンが多かったように思う。)

かえって今後の活動がやりづらくなるのではないか…?!

といった余計なおせっかいがワタシの脳裏にはよぎるのですが、

そんな懸念にもPerfumeは明快に応えていて、

 

 以前は言いたくないというか、気付く人だけが分かってくれれば良いと思っていた、

 そういうところに美しさを求めていたけれど、

 10年、15年を経て、見所を明かしたとしても壊れない確固たる3人がいると思えたから、

 もう、身ぐるみ剥がされても大丈夫!

 

…なのだそうで、

 

 

うん、了解しましたっ! 

 

 

ならば2016年、来たるべき新たなステージへ、

さらに期待しまくっちゃってもいいですね!?!

 

 

……

 

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Perfume」カテゴリの記事

コメント


おととさん


 ”明けましておめでとうございます”


今年も”真心”溢れる熱いエントリーを期待しています(笑顔)

おぉ~! shirakataさ~ん!

お、おひさしぶりでーーーっす!

ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします! m(_ _)m


shirakataさんで思い出したっ!

今回の記事のタイトルはなんか“全身蜂の巣 風”でしたか?!

もし同じタイトルで以前書かれていたならばスミマセン。

いえ、決してパクリではありません。 同士ならではの偶然ですよ! (*^-^)
 

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